古いミニなので高速道路に乗れるかどうか心配する人の話を聞きますが、安心してください、ミニだってちゃんと高速道路を走行することができます。
ただし、国産車と同じ感覚で乗っていると大変なことになると心得ておく必要があります。
目次
ローバーミニでの高速道路走行はクセがある
ローバーミニは列記とした自動車ですので高速道路だって乗れます。
ただし、基本設計が古く、普通車とはいえ軽自動車よりも馬力がないローバーミニなのでスピードは期待できませんし、長距離を走る場合は事前に念入りな点検も必要です。
ミニで高速道路を走るというのはどういうことなのか、詳しく見ていきましょう。
軽自動車よりも遅い
ローバーミニは排気量で見ると普通車に属しますが、高速走行しても基本的に軽自動車よりスピードが遅いです。
最近の軽自動車は軽く100km/hを越えて走りますが、ミニはかなり頑張って100km/h走行できるレベルと思っておいていいです(法定速度は守りましょう)。
ローバーミニは車種によって馬力にばらつきがありますが、1.3インジェクションでようやく60馬力を越えます。ミニ1000は40馬力ちょっとしかありません。
一方、最近の軽自動車は規定上上限値の64馬力がほとんど。
馬力は最高速度に影響する数値なので、普通車のミニは平然と軽自動車に追い抜かれてしまうのです。
もちろんレース仕様にチューニングしたミニだと80馬力を越えてくるのですが、街乗りレベルのミニは延々と前の車から引き離される現実と向き合わなければいけないのです。
80km/h〜90km/hで心穏やかに走行しましょう。だってミニだから!
騒音が半端なくうるさい
ミニで高速道路を走ると、車内は助手席の声も聞こえないほどの騒音に包まれます。
製造から数十年も経過したエンジンは、100km/h近くで走行することでけたたましい唸りを上げて回転します。さらにタイヤと地面が接地するロードノイズもひどく、常にゴオォーーッという音が響きます。
小さいボディがこれだけ頑張ってるんだなぁと感慨深くなりますが、想像以上の騒音です。
音楽なんて全く聴こえません。あきらめるしかありません。
トランポリンレベルで跳ねる
高速走行していると、高速道路の継ぎ目を通るたびにボインボイン跳ねます。
ミニ独特の跳ねる乗り心地が高速道路だと増幅されるんですね。
運転している人は我慢すればなんとかなりますが、それだけ跳ねるということは各パーツへの負担も相当なものになっていることでしょう。
日頃からブッシュなどしっかり点検しておかないと、高速走行中にバキッとかドカッとか聞きたくない音が聞こえてくるかもしれません。
メンテナンス不足は致命的
日頃のメンテナンスが不十分だと、高速道路を走行中にトラブルが起こってしまい、かといって路肩に停めると危険なので不調のまま次のSAまで走らざるを得ず、症状を悪化させてしまうということがあるようです。
ミニ専門店『キャメルオート』さんのスタッフブログには、高速道路でウォーターポンプからクーラントが漏れてカラカラに焼け上がってオーバーヒートしたミニが紹介されていました。
特に1日で数百キロを移動するような長距離の場合、事前に専門店で異常箇所がないかチェックしてもらうと安心感が増すでしょう。
吹き飛ぶワイパー
高速走行中、ワイパーが吹き飛んだという話をよく聞きます。国産車ではありえない事態ですが、ミニだとこういうことがあるんです。
自分が困るだけならまだしも、他の車の事故を誘発しかねないトラブルです。
耐え忍ぶ車、それがミニ
次々と車に抜かれ、軽自動車すら追い抜くことができず、同乗者との会話はほとんど聞き取れず、振動ですっかり疲弊し、ワイパーが飛ばないかビクビクし、不具合が発生しないか気を使い、ようやく高速を降りようと思ったらこれだけ苦労して普通車料金を取られてしまう、それがミニなのです。
まさに耐え忍ぶ車、それがミニなのです。
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素晴らしい!