設計が古いローバーミニはパワステがおらず、ハンドルが重たい(通称『重ステ』:重たいステアリング)とよく言われます。
どうしてミニのハンドルが重たくなるのか、そして少しでも運転しやすくするためにはどうすればいいのか?の観点からローバーミニの重ステ対策をいくつか紹介します。
目次
ローバーミニのハンドルが重たい理由
ミニはパワステが付いていないためどうしてもハンドルが重たくなるのですが、もうちょっと深く考えてみます。
そもそもパワステという機能は古くは1800年後半に発明されたようで、一般車に普及し始めたのは1960年頃とのこと(参照:Wiki)。ただし非常に高価なシステムだったため、大衆車として販売されているミニに搭載されることはなく、2000年のミニ製造終了になるまで一度も標準装備になることはありませんでした。
また、ミニはFF車(FF:Front Engine、Front Drive=前輪駆動)なのでエンジンと駆動輪が前方にあり、ハンドルがどうしても重たくなります。エアコンを搭載していたりATだと機器も増えるため重量がさらに増します。
さらに最近のタイヤは高性能で地面との摩擦が大きくなっているものが多く、ハンドルが重たくなる要因になっているのです。
つまり、パワステがない、FF、タイヤの摩擦係数が高い、がミニのハンドルを重たくしているわけなんですね。
ローバーミニの重ステ対策
そんなローバーミニのハンドルを軽くする対策は3つあります。
【1】大きなハンドルに交換する
ハンドルを大きなものに交換すると重ステが劇的に解消されます。
これにはちゃんと理由があって、テコの原理を利用するわけですね。ハンドル経が大きくなるほどテコの原理で力が増幅されるため、ハンドルの切り返しが楽になります。
管理人のミニはMk2〜Mk3のオリジナルハンドルがついていて、バスみたいな大きくて細いハンドルです。
ここまで大きいと運転していてい重ステを感じたことがありません。国産車と同じ感覚で運転できます。
もちろんハンドルが大きい弊害もあって、大柄な人は窮屈に感じるでしょうし、小さいハンドルと比べて腕を大きく動かす必要がでてきます。
しかし重ステ解消には最もおすすめの方法といえるのではないでしょうか。
【2】パワステキットを後付けする
ミニにもパワステを後付けすることができます。
上の画像のようにパワステを後付けすれば一発解決です。この方は国産車用のパワステを取り付けているようで、非常に快適な操作になったようです。
取り付け費用は15万〜20万が相場という話もあり、かなり高額なのがネック。
パワステキットはいろいろなメーカーから販売されています。
【3】ドライビンググローブをはめる
お手軽な方法としてドライビンググローブを装着することです。
上の画像の方はミニではないのですが、重ステ対策としてグローブをつけて運転してみたところウソのようにハンドルが軽くなったようです。
グリップ力が向上することで軽い力でハンドルが回るようになったのでしょう。レーサーがグローブをつける理由はここにあるのかもしれませんね。
お値段は材質や形状によって様々ですが、まずはこういうのから試してみてもよさそうです。
快適なミニのドライブを
重ステが解消されるだけでミニの運転が格段に楽しくなるかもしれませんね。
お試しあれ!