ミニはそのまま乗っても楽しい車ですが、なんといっても自分好みのカスタマイズをする楽しさもあります。
定番のカスタマイズからマニアックなものまで多種多様なミニの改造ですが、今回はMk1(マーク1)について紹介します。
目次
Mk1(マーク1)
ミニは登場の1959年から製造中止の2000年までの41年間モデルチェンジすることはありませんでしたが、びみょ〜にパーツを変えています。
その中でも最も人気が高いのが1959年から1967年にかけて発売されていたモデルで、Mk1(マーク1)と呼ばれています。
グリル
まず最もわかりやすいポイントは正面のグリルの形。
Mk1は左の写真のようにゆるやかなカーブを描いたグリルを採用していますが、これがMk2以降のミニになると、右の写真のように角ばった形をしています。
ノブ
ドア開閉のノブの形にもMk1の特徴があらわれています。ドアの取っ手のように回して下に下げるタイプのノブを採用しています。
Mk2以降のミニは右側の写真のようにボタンを押して開閉します。
実はノブの形状が異なるとドアパネル内部の構造も違っているのですが、そのせいでMk1は窓ガラスを下げることができず、横にスライドする特殊な形を採用しています(この後で紹介します)。
Mk2以降のボタンノブにすればレギュレーター(窓を開けるグルグルですね)で窓の上下の開け閉めができるのです。
こだわってMk1仕様を目指す人はスライド窓で使い勝手が悪くなってしまうことは覚えておきたいですね。
スライド窓
Mk1は運転席と助手席の窓がスライド式になっています。
現代のようにパワーウィンドウや手動でグルグル回して窓が上下に動くタイプではありません。
ドアのアウターヒンジ
Mk1ではドアの接合部のアウターヒンジがあるのが特徴です。
写真に写っている車は管理人の愛車ですが、実はこのアウターヒンジはダミー品で材質はプラスチックでできています。
ウィンカー
丸っこいウィンカーが特徴です。
しかし実はこのウィンカー、視認性は最悪に悪い代物。
ライト自体がかなり小さいものなので走行中に気付かれないこともしばしば。
楕円形のテールライト
Mk1のテールライトは写真のように楕円形をしています。
これがMk2以降になると下のように角ばったライトになります。
ドアの形状
物凄く細かい箇所ですが、Mk1とそれ以降のミニはドアの形が違います。
一番わかりやすいポイントはアウターヒンジの下側を見てもらうとわかります。
Mk1は下の写真のように、下側のヒンジから伸びるドアの継ぎ目の形が緩やかなカーブを描いています。
それに対し、Mk1以外のタイプだとカーブが無くなり、ドアの真下に向かって継ぎ目がスッと一直線の形をしています。
大人気!10インチのタイヤ
見た目にもかわいい丸っこくて太いタイヤ。Mk1スタイルには欠かせない10インチタイヤですね。
かっこいいスポーツカーは見た目をスタイリッシュにするためインチアップ、つまりタイヤを薄くしますが、ミニはその逆。タイヤを太くしてインチダウンして丸っこくすることがおしゃれなんです。
10インチは専用のキットを用いることでカスタマイズ可能ですが、けっこうお金がかかる改造です。詳しくは10インチの記事を御覧ください。
ミックスさせて楽しむカスタマイズもある
Mk1、Mk2など名称の違いはありますが、実はカスタマイズのやり方によってはMk1の一部の部品をMk2に流用するなど、部品をミックスさせて使う人もいます。
この形にしなければいけない!など決まりはありません。運転するあなた自信が納得して最も気に入るカスタマイズが唯一の正解です。
板金加工が必要なものがほとんど
クラシック要素をぐっとアップさせてくれるMk1スタイルはミニ愛好家の中でも一番人気のカスタマイズ。
しかしグリルの形を変えたりランプの形を変えたり、Mk2以降のミニをMk1に近づけるためにはほとんどの工事に板金加工が必要になります。
つまりボディ本体に穴を空けたり埋めたりする作業が出て来るわけです。
このレベルになると素人では手を出すことができず専門店にお願いするしか方法がありません。
一度に全てやってしまうと金額も相当な額になってしまうので目立つグリルやテールライトだけなどパーツを絞ってMk1に近づける人もいます。
時間をかけて自分好みにミニに仕上げていくか、もしくはある程度カスタマイズされたミニを購入するかは好みによりますね。
お財布と相談しながら一番いい方法を見つけていきましょう。