ミニはエンジンをかけてすぐ出発!・・・とはいきません。
暖気(だんき)運転と呼ばれる、いわゆる出発前の準備が必要な車です。
暖気とはなんぞや?なんのためにやるの?どうやってやるの?という疑問にお答えします。
目次
暖気運転とは
暖気とは機械の始動直後に低負荷で一定時間動かし続けることをいいます。
車やバイクのエンジンで多く使われる言葉ですが、一部の電化製品でも起動時に自動的に暖気することもあります。
暖気の目的
暖気には機械を低回転・低負荷で運転することで機械の各部に潤滑油を行き渡らせ、部品同士が馴染んで動きやすくする目的があります。
ミニのエンジンオイルは約5リットル、国産車は約2リットル。ミニのほうがはるかに多い量のエンジンオイルを積んでいます。
これはミニの場合エンジンオイルとミッションオイルが同じオイルを併用しているため。
そのためオイルの粘度も高いものを使う必要があり、暖気をしてオイルを十分に温める時間がどうしても必要というわけです。
暖気のやり方
暖気を行うタイミングはエンジンが冷えている時やその日はじめてエンジンを動かす場合です。
エンジンを始動し、5分間〜10分間放置します。たったこれだけ。
初めのうちは高い回転数でエンジンが動いていますが、十分にオイルが行き渡ると回転数が落ち着き、音が変わります。
もしくは水温計の針がブルブルと震え始めた頃が暖気完了の合図です。急発進は避け、激しいアクセルワークも避け、はじめのうちは特にやさしく運転するよう心がけましょう。
夏場は外気温が高くオイルも温まりやすいので1分〜2分で暖気完了になります。
逆に冬場は時間がかかります。気長に待ちましょう。
暖気をしないとどうなるの?
本来国産車の場合でも暖機運転は推奨されているのですが、コンピューターがしっかり管理しているのでエンジンを始動してすぐに走り出すことができます。
しかしこれをミニでやってしまうと話が変わってきます。
暖気はもともとエンジン内部に潤滑油を行き渡らせて部品がスムースに動くためにやるもの。
つまり十分に暖気されていない状態で車を動かしてしまうことはミッションやエンジン内部に傷をつけてしまうことになります。
エンジンへの負担を減らし、大切なミニに長く乗るためには暖気は避けては通れない道だとしっかり覚えておく必要があります。
エンジンが温まっていれば暖気は必要なし
コンビニなどに寄ってちょっとだけエンジンを切っておいた時、まだエンジンが温かい状態であれば暖機運転は必要ありません。
エンジンが冷えたら暖気。これは覚えておきましょう。
「暖気さえすればOK」ではない
勘違いしてはいけないのは「暖気したんだからあとは好き勝手運転していいんでしょ」は違うということ。
暖気を時間通り行ってエンジンは温まったとしても、エンジン以外のパーツは冷えたままの状態です。
動き始めて急発進や急ブレーキ、急旋回など「急」がつく動作はミニにとって負担になります。
暖気をやったからこれで十分という考えはしないようにしましょう。