ローバーミニの車検費用、気になりますよね。古い外車だから相当な金額になるんじゃ……と不安に思っている人も多いはず。
確かに国産車と比べると費用はかかります。でも、きちんと内容を理解して備えておけば、驚くほど高いというわけでもありません。ここでは実際にかかった車検費用の明細を公開しながら、ミニの車検費用の相場と上手な付き合い方を解説します。
なお掲載している費用は平成22年(2010年頃)のものですが、車検の費用構造は今も大きく変わっていません。参考値として活用してください。
目次
ローバーミニの車検費用は3つで構成される
ミニに限らず車検費用は次の3つで構成されています。諸経費・工賃・パーツ代です。
外車は一般的に工賃とパーツ代が高くなる傾向があります。さらにローバーミニは古い年式のものがほとんどのため重量税が高くつくのも特徴です。それぞれ詳しく見ていきましょう。
① 諸経費
法定費用と呼ばれる部分で、どの店で車検を受けてもほぼ同額がかかります。内訳は以下の通りです。
- 重量税(印紙代):25,200円
- 自賠責保険:22,470円
- 印紙代:1,700円
- 臨時運行許可証代:750円
- 車検手数料:8,000円
- 総合検査料:7,000円
- 臨時運行許可証手数料:1,000円
- 送料:1,000円
- 車検時改善処理代:6,000円
- 課税諸経費消費税:1,150円
- 諸経費合計:74,270円
諸経費だけでいきなり7万円を超えます。国産の軽自動車なら整備込みで7万円以内で車検を通せるケースもあるので、そこだけ見ても外車としての費用感がわかります。
なお重量税はミニの場合、登録からの年数が経っているほど高くなります。製造から18年以上経過した車両は重量税が割増になるため、1990年代以前のミニはこの点でも費用がかさみやすいです。
② 工賃
実際の作業料の部分です。交換するパーツの数や修理内容によって大幅に変わります。この時の車検は足廻りを中心とした内容でした。
- スチーム洗車:6,000円
- シャーシクラッカー塗装:3,000円
- 24ヶ月点検:16,000円
- ディスクパッド脱着給油:3,000円
- タイロッドエンドブーツ交換:3,000円
- ラックエンド交換・ベアリング:15,000円
- サブフレームマウント交換:2,000円
- ブレーキ周り:7,000円
- テンションロッド・足廻りブッシュ:5,000円
- オイル周り:1,300円
- エンジン調整:6,000円
- 工賃合計:67,300円
諸経費に匹敵するほどの工賃がかかっています。足廻りや消耗部品の交換が多い場合はさらに上がります。逆に普段からしっかりメンテナンスをしていれば、車検時の工賃を抑えることも可能です。
③ パーツ代
今回の車検でかかったパーツ代の合計は56,150円でした。
ローバーミニは生産が終了した今でも各種パーツの製造・流通が続いています。旧車の維持において最大のハードルのひとつはアフターパーツの入手性ですが、ミニはありがたいことに豊富なパーツが今でも手に入ります。パーツ供給の詳細についてはローバーミニの交換部品や交換パーツの供給は大丈夫なのか?をご覧ください。
ローバーミニの車検総額
- 諸経費:74,270円
- 工賃:67,300円
- パーツ代:56,150円
- 消費税:6,172円
- 車検総額:203,892円
合計すると約20万円という結果です。これはすべてお店に任せた金額で、足廻りを中心に整備した場合の目安です。
国産車の車検相場が5〜10万円程度であることを考えると、2倍以上の費用がかかる計算です。ただしこれはミニの維持コストの一側面にすぎません。日頃のメンテナンス状況や整備内容によって大きく上下します。
車検費用を左右する要因
ミニの車検費用には個体差が大きく出ます。費用を大きく左右する要因を知っておきましょう。
整備状態
普段からマメにメンテナンスしているミニと、ほぼメンテナンスなしで乗り続けているミニとでは、車検時にかかる費用が大きく変わります。こまめにオイル交換や消耗品の確認をしているオーナーは、車検時に一気に費用がかさむことが少なくなります。
走行距離と年式
走行距離が多いほど消耗部品の交換頻度も上がります。また年式が古いほど重量税が高くなる仕組みのため、古いミニほど諸経費が高くなります。
依頼するショップ
ミニ専門店と一般の整備工場では工賃や対応できる整備の内容が異なります。ミニに詳しい専門店に依頼するほうが適切な整備を受けられ、長い目で見てコストを抑えられることが多いです。信頼できるミニ専門店の選び方については信頼できるミニ専門店を見極める3つのポイントが参考になります。
車検費用を賢く抑えるには
ミニの車検費用を完全にゼロにすることはできませんが、賢く付き合う方法はいくつかあります。
まず専門店とよく話し合い、必ず必要な整備項目だけに絞ることが大切です。一度の車検で完璧な状態にしようとするとどうしても費用が膨らみますが、優先順位をつけて今回必要なものと次回に回せるものを整理することで費用を分散できます。
ユーザー車検という選択肢もあります。自分で運輸支局に持ち込んで車検を通す方法で、法定費用(諸経費)以外の工賃を大幅に節約できます。ただしミニのコンディション把握と整備の知識がある程度必要なため、ミニに詳しくないうちは専門店に任せるほうが安全です。
次の車検に備えて、日頃から自分でできる点検を習慣にすることも効果的です。ミニの構造を理解して付き合うほど、維持費のコントロールができるようになります。
ミニの車検との上手な付き合い方
ミニの車検は国産車より費用がかかります。でもそれはミニという車の特性を理解した上での維持費です。
「古い外車だから仕方ない」と諦めるのではなく、費用の内訳を知り、普段のメンテナンスと組み合わせながらコントロールしていく姿勢が大切です。ミニのいい点と悪い点を正直に知っておきたい人はローバーミニのいい所・悪い所もあわせて読んでみてください。
お金がかかるのは事実ですが、それ以上の楽しさと個性を持っているのがミニです。費用面をしっかり把握して、長くミニライフを楽しんでいきましょう。




