ワケあって年単位で長期間ミニに乗れない時はどのように対策しておけばいいのか考えてみます。
目次
車は乗らないと調子がおかしくなる
ミニを含め全ての車は長期間運転しないと、オイル、足回り、ブレーキ、ガソリン、錆、塗装、クラッチなどなどあらゆる所に異常が出てきます。
車を寝かせる期間に比例して復活する時の手間と時間がかかってくると言われていますね。
特に古い設計のミニは国産車に比べて普段からメンテナンスを必要とする車ですので、何も手入れしなければあっという間にコンディションに影響が出るのは目に見えてわかるでしょう。
車を寝かせる2種類の方法
ミニに長期間乗れない場合を2種類にわけて考えてみます。
1つ目:他人の助けが期待できる場合
自分が不在でもミニを運転してくれたり、エンジンだけでもかけてくれる人(家族・友人・ミニ仲間)が身近にいれば問題も解決したも同然です。
定期的にエンジンをかけたり自宅周辺だけでも運転すれば今のコンディションから大きく劣化することはありません。
運転は無理でも2週間に1度エンジンをかけてしばらく放置するだけで、いざミニに再び乗ろうとした時の状態が大きく変わってきます。長期間エンジンをかけないとエンジン内のオイルが全てオイルパンに落ちてしまい、2〜3ヶ月すると油膜が失われてエンジン内部に錆や腐食が発生します。これがかなりやっかい!
2つ目:完全放置の場合
多くのケースはこちらに該当するのではないでしょうか。運転はおろかエンジンすらかけられない状態でミニを長期間放置する場合です。
次に乗る時の不具合を少しでも減らすため、次のようなことを対策として取り入れます。
- ガソリン満タン
- サイドブレーキはかけない
- 車内に乾燥剤を入れる
- 車庫(屋内)で保管
- 錆の懸念箇所は錆止めを塗る
- 車検証は別で保管しておく
ガソリンを満タンにしておくのはガソリンタンク内の発錆防止ですが、5年を越えて寝かせる場合はガソリンそのものが腐ってしまう懸念があります。こうなると燃料機関系の復活で手間がかかるため、あえてガス欠で保管するという手もあります。
サイドブレーキをかけないのはブレーキシュー固着を防止するため。ブレーキが解除できなくなってしまいます。平坦な場所で車止めをつかって保管します。
乾燥剤はカビ防止のため。錆止めも怪しい箇所には塗布しておきましょう。
ガレージや車庫など雨風を防げる場所で保管が望ましいです。青空駐車で長期保管は喜んでミニを故障させるようなものです。Facebookでは6年近く屋外で放置したミニをレストアしたツワモノの方の話を聞きましたが、直すまでに相当の時間とお金がかかっていることが想像されます。
タイヤとバッテリーはあきらめる
長期間放置されたタイヤとバッテリーは、何もしなくても経年劣化しています。
タイヤ溝がまだ十分にあるタイヤでもゴムは劣化しますし、バッテリーのマイナス端子を外していても製造から3年〜5年で交換時期に達します。
ミニを保管する期間にもよりますが、タイヤとバッテリーは消耗品と割り切って考えておくほうがいいかもしれません。
青空駐車はボディカバーは着けないほうがいい
どうしても青空駐車で長期保管しなくてはいけない場合、汚れ防止の目的でボディカバーを着けたくなりますが個人的におすすめしません。
ボディカバーをかけた状態で雨が降ると蒸発した水蒸気がカバー内部に溜まります。カバー内の空気が動かないため湿度が上がり、あっという間に車体が錆びてしまいます。
こまめにボディカバーを取り外せる環境であればまだマシですが、屋外でボディカバーをしたまま長期保管するのは避けたほうがいいでしょう。
鳥のフンやボディへのいたずらなど直接的な被害は防止できますが、長期保管するならいずれにしても錆や塗装の劣化は避けられません。
誰かに譲るのも選択肢の1つ
数年後に廃車寸前の愛車を復活させるぐらいなら、まだミニが元気なうちにミニ好きな人に譲ってしまうのも選択肢の1つかもしれません。
2000年にミニの製造がストップして以降、ミニの玉数は減少の一途をたどるのみ。手元でボロボロになるよりも誰かのもとで長く現役で動き続けてくれるほうが本当のミニ好きという考え方もありますね。
とはいえ私もミニ好きの1人なので喜んで手放すオーナーがいないことも百も承知です。たくさんの選択肢の1つとしてこういうのもあると考えておきましょう。