ミニの生産ラインは2000年にストップしています。
つまりそこから新車が1台も登場していないということですが、気になるのはミニが故障したときのこと。
ミニに限らず旧車を維持するための大きな問題の1つに、パーツがいつまで供給されるのかということがありますよね。
パーツが無くなってしまうと修理ができなくなり、車はそれ以上走行することができなくなってしまいます。
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ミニのパーツ供給は問題なし
いきなり結論からですが、ミニのパーツ供給が途絶えてしまうということは十中八九ありません(2021年現在)。
製造がストップしてからもアフターパーツはイギリスを中心に日々生産されていて、故障箇所に応じて取り寄せることができます。
日本国内にミニショップも多数あり、在庫が切れてしまうこともそうそうありません。
一般的な旧車の場合
旧車の中でもミニ乗りでよかったと思えるのは、実はこのパーツ供給が1つの理由にあります。
例えば国産車の場合、製造が終了して10年間はメーカー側がパーツを持っておく義務がありますが、10年を過ぎるとだんだん数を減らします。次々と新しい車が登場するので少しでも在庫を減らしていきたいのはなんとなく理解できますね。
ところが国産の旧車乗りにとってみればこれは死活問題。
パーツがないと1点1点時価で作成を依頼することになり、当然ながら値段が高くつきます。
お金を払って作ってくれるうちはまだマシですが、もしこれがパーツの製作自体がなくなってしまったら・・・
あとは別の車からパーツ取りをして持ってくるしか方法がありません。
その点ミニは今でもたくさんのパーツが作られていることを考えると、安心して乗ることができますね。
ボディを丸ごと注文する
ミニの製造ラインはストップしていますが、英国にはなんと今だにミニのボディを丸ごとパーツとして製造・販売している会社があるのはご存知でしょうか。
それがこちらの “ British Motor Heritage Limited”という会社。
この会社はミニのみならず様々な旧車のパーツを作成しています。
Miniのページを見てみると対応している年式は MarkⅣ(1976-1983)、MarkⅤ(1984-1989)、クラブマンの3種類のみ。
気になるお値段は7,500ポンド〜8,000ポンド、日本円で約100万円〜120万円くらいの価格ですね。
日本に輸入するのであれば輸送費と通関費用が加算されるのでもっと高くなりますし、きちんと走れる状態に仕上げるには相当の時間とお金がかかることが予想されますが、お金さえかければ新品のボディシェルでさえ手に入れることができるということ。
完全な新車ではないものの、かなり良い状態のミニを手に入れることができますね。
安心してミニライフを楽しみましょう
ミニはパーツの1つ1つの耐久性が低いため、頻繁に消耗品として交換する必要があります。
しかし言い換えれば、定期的なメンテナンスさえ欠かさなければ、いつまでも安心して乗り続けることができるということ。
お金と手間はかかりますが、本当にミニが好きならそれくらい手間ではありません。
しっかり手入れしてやって長く大切に乗り続けてあげましょう。