ローバーミニに限らず、どんな車でもフロントのサスペンションを構成するパーツやリアサスペンションにはグリスが必要です。
車の走行中は常に稼働し、しかも金属の部品同士が擦れ合うことになるた、もしもグリスがないと金属パーツはあっという間に摩耗してしまい、正常に動かなくなってしまいます。
もちろんローバーミニにもグリスは使われているわけなのですが、さすがローバーミニ、一般的な車と比べるとグリスにも一手間掛ける必要があるのです。
目次
ローバーミニのグリスアップ
ローバーミニにはグリスアップという定期的なメンテナンスが必要です。
つまりグリスを補充してやる必要があるんですね。
現在の車は、グリスはすべて密閉封入されているのでほとんどがメンテナンスフリーになっています。
ところがっ!
ローバーミニは登場した当時の古い設計のままでほとんど変わることなく現在に至っているため、グリスは密閉されていません。
つまりローバーミニで走行していると、特に雨が降った時はせっかく入れたグリスが流出してしまうことになります。
そのため定期的なグリスアップが欠かせないのですが、現代の車に乗り慣れた人からすると信じられないメンテナンスですよね。
このグリスを挿す行為のことをグリスアップといい、ローバーミニに乗るなら忘れちゃいけない定期メンテンナンスだということを覚えておきましょう。
ローバーミニのグリスアップは簡単
ローバーミニのグリスアップはとても重要なメンテナンスなのですが、実はそれほど難しい作業ではありません。
多少手間はかかりますが、必要な道具は意外と簡単に手に入れることができるので揃えておくといいですね。
中にはジャッキアップしないとグリスアップできないポイントもありますが、間隔を掴んで慣れるまでは初心者でも簡単に対応できるグリスアップポイントを覚えておくといいですね。
ローバーミニのグリスアップに必要な道具
ローバーミニをグリスアップするためにはグリスガンとグリスが必要です。
グリスガンというのはこういうやつ。
あまり馴染みがないタイプの道具ですが、ホームセンターに行くとだいたい売ってます。
そしてグリスはいくつかタイプがありますが、モリブデン系のシャシーグリスがベストとされています。
グリスガンに↑のようなカートリッジをセットし、レバーをギュッと押してグリスをブニッと送り込むわけですね。
グリスガンは何度も使うことができ、カートリッジも高いものではないのでお手軽に揃えられそうです。
ローバーミニのグリスアップのポイント
さてさて、ローバーミニにグリスアップが必要な箇所は全部で8ヶ所もあります。
給油の方法は、各ポイントに取り付けられているニップルといわれる給油口から行います。
統一された工業規格のニップルが使われているため、市販されているグリスガンでも対応できるというわけですね、ありがたや。
ちなみにグリスアップポイントは上図のオレンジ丸で囲んだポイントです。
エンジン側のタイヤの左右にそれぞれ3ヶ所、後方タイヤの左右にそれぞれ1ヶ所、合計で8ヶ所というわけですね。
このうちもっともわかりやすい後方のグリスアップポイントで練習してみましょう。
リアのグリスアップポイント
ラジアスアームの付け根にニップルが付いていて、ここは外からもよく見えるポイントです。
ニップルのカバーをつけ、色々なゴミや砂が付着してしまっていますが、ここがニップルと呼ばれる箇所です。
グリスガンを水平にしてニップルにぴったりと合わせてから注入します。
このポイントはグリスが大量に入ります。
入れる量の目安として、アームの付け根から古いグリスがはみ出てくるまで。
はみ出た古いグリスはしっかり拭き取っておきましょう。
この部分はフロントのアッパーアーム同様にシャフトの潤滑の役目を担っている重要なポイントです。
グリスアップは普段なかなかやらない作業のため、最初のうちはひょっとすると時間がかかるかもしれませんね。
ローバーミニのグリスアップをお忘れなく
今回サンプルとして紹介したリアのグリスアップポイントは一番わかりやすくて簡単な箇所だけでした。
本当はフロント側にもグリスアップポイントはありますが、一部ジャッキアップしないと車の荷重のせいでグリスが入らない箇所があったりと、初心者にとってはちょっとハードルが上がってしまいます。
グリスアップに必要な道具はそれほど高価なものでもないため、メンテナンスのクセをつけるためにも自宅にそろえておきたいツールですね。
グリスアップのポイントやコツは、懇意にしているミニ専門店に尋ねてみると優しく教えてくれるはずです。
そのためかかりつけのミニ専門店を持っておくのも重要なポイントですね。
以上、ローバーミニのグリスアップでした!