かわいいルックスと古風なデザインが共存するローバーミニ。
老若男女問わず変わらない根強い人気があります。
しかし現実的には製造から60年以上が経過し、現代の車社会にそぐわない点があるのも事実。
そこで今回は世間一般からみたローバーミニのいい所と悪いところを集めてみました。
これを読めば冷静な視点でローバーミニを見ることができます。
目次
ローバーミニのいい所
それではいってみましょう。まずはローバーミニのいい所からです。
ローバーミニはかわいい
なにはともかくローバーミニはかわいい!
多くの人はこの愛らしいルックスに一目惚れすることが多いですね。
ダイハツのミラジーノなんかはミニにそっくりなルックスで売り出していますが、これもミニの変わらない人気を裏付けています。

ローバーミニはアンティーク
ローバーミニの特徴は、販売開始からほとんど変化のないルックスです。
何十年も昔のまま時代が止まってしまったかのようなアンティークな車です。
古いものを大切に使うイギリス気質が残っているのでしょうか、アンティークなものが好きな人にとってたまらない車です。
豊富なカスタマイズパーツがある
ローバーミニは自分好みにカスタマイズすることが可能。
もちろん国産車にもたくさんのカスタマイズパーツはありますが、ローバーミニの比にはなりません。
パーツカタログを読んだり他人のローバーミニを見て自分のミニがあれこれカスタマイズされた姿を想像するだけでワクワク感が高まります。
車体価格が安い
ローバーミニをこれから購入しようとした場合、ほとんどの人は中古車を買うことになります。
ごく稀にミニショップで未登録のミニが販売されていることもありますが、すでに製造ラインはストップしているためお目にかかるのは基本的に中古車ばかり。
そのため車体価格だけでみると100万円を下回るものがたくさんありお手頃感があります。
ただしこれはあくまでも価格だけを見た場合のこと。
中古車センターで他の車種と一緒に販売されているようなタイプのローバーミニは、メンテナンスが十分にされていないことがあるためおすすめできません。
ミニを買うならちゃんと知識のあるミニ専門店にするか、あなた自身でメンテンナンスできるようになることをおすすめします。
自分の手でいじりやすい
メカニックの知識がある人からすればミニのエンジンや構造は本当にシンプルで簡単なものです。
ちょっとした修理くらいなら自分の手で済ませてしまったりエンジンの調整さえもやってしまうほど。
そのため自分好みのチューニングが自分の手で出来てしまうお手軽な車といえます。
好みのカラーリングが見つかる
ミニは豊富なボディカラーも特徴の1つ。
赤、青、白、黄、黒、緑、紫、灰、ピンクなどなど、現代の車には見られないカラフルな種類を選ぶことができます。
中古車で自分好みの色を探したり、オールペンといって自分の好きな色で塗ってしまうカスタマイズも存在します。
もちろんお金はかかりますが、まさかボディカラーを変えてしまうカスタマイズがあるとは驚きですよね。
注目を浴びやすい
ローバーミニに乗っていると他人の目を惹きます。
同じミニ乗りからはまず間違いなくジッと見られますし、オールドカー好きな人、かわいいもの好きな人からも注目を浴びます。
ローバーミニは女性からの支持率も高く(あくまで車の見た目です)、年配の方からも好印象を持たれる傾向があります。
ダイレクトな操作感を楽しめる
ミニの操作感は遊園地のゴーカートの操作感にとても似ています。
車高が低いため同じスピードで走っていても国産車よりも速く感じられ、ハンドルを切るとキビキビと曲がり、ダイレクトな操作感を楽しむことができ、まるでおもちゃで遊んでいるような感覚になります。
ミニのあとで国産車を運転すると「優秀すぎてつまらない」と個人的に感じます。
国産車が決して劣っているわけではなく、操作性が悪いわけでもなく、真面目な車だなと感じます。
言い方を変えれば国産車は「乗せられている」、ミニは「操作している」という感じでしょうか。
仲間と盛り上がれる
ローバーミニの愛好家は日本各地にいます。
そんなミニ好きが集まってサークルやクラブを立ち上げていることがあり、同じ仲間同士でワイワイ盛り上がることができます。
ツーリング企画やパーツ販売会など内容は様々。
同じ共通の趣味を持つ人同士なので仲良くなりやすいですね。

管理人
私はこういうサークルちっくなものが苦手なので所属していませんが、もちろん1人でもミニは楽しむことができますよ。
将来の伴侶が見つかる(かも)
車の趣味が合う人と結婚するとうまくいきやすいという話があります。
ミニは今まで挙げてきた良い点、そしてこれから紹介する悪い点の両方があり、現代の車事情から考えると人によっては悪い点のほうが気になることもあります。
そんな裏表を知りつつそれでもミニが好き!という人とはどこか相通ずるものがあるんでしょうか。
いつかミニのルーフキャリアに子どもを乗せて家族写真を撮りたいと思っている独身の筆者です。
ローバーミニの悪いところ
続いてローバーミニの悪いところです。
国産車以上にメンテナンスが必要
ローバーミニを長く乗るためには日頃のメンテナンスが必須です。
メンテナンスというと大げさに聞こえますが、始動前のチェック(空気圧、オイル漏れ、ランプ点灯など)をマメにやったりオイル交換の時期を忘れないなどごくごく当然のことばかりです。
特にオイル交換はミニの維持には要になるので注意が必要です。
自分で交換できるだけの知識と技術があればいいですし、そうでなくともミニ専門店に持ち込めば交換してもらえます。
走行していて普段聞き慣れない音がするなどちょっとした変化に気付く力と気配りも必要ですね。
クーラーが無いタイプがある
ミニにだってちゃんとクーラーはあります。夏は冷えすぎるくらいに車内を冷やしてくれます。
ところがミニ乗りの中には敢えてクーラーを取り付けない、もしくは敢えて取り外してしまう人もいます。
それはエンジンルームのスペースを増やすためであったり、エンジンへの負担を軽くするためなのですが、中古車で購入するとクーラーがついてないタイプに遭遇することもあります。
よく調べないうちに買ってしまうと後々後悔するかもしれないので注意が必要です。(後付けで取り付けることも可能です)
安全性能は国産車に劣る
設計が古いミニは国産車の安全性能と比較するとどうしても弱くなります。
もし衝突事故に遭遇したときのリスクを考慮するならばミニの選択肢は外さざるを得ません。
エアバッグすら搭載していないタイプが多いため、慎重な運転が求められます。
維持費が高い
これはミニだけでなくオールドカー全般に言えることですね。
古い車なのでマメなパーツ交換が必要だったり車検費用が高くつきます。
ちなみにミニの車検費用に興味がある方はこちらも合わせてどうぞ。
メンテナンスや修理をすべてお店に任せっぱなしだと費用は高くつきます。
せめてオイル交換くらいは自分でできるようになれば費用も浮かせられますし、ミニいじりの楽しさも体感できるでしょう。
壊れる?
ミニは壊れやすいといわれます。
でも実はこれ、メンテナンスを怠っているミニは壊れやすいというのが正しい表現です。
憧れのローバーミニに乗り換えたはいいものの国産車と同じ感覚でメンテナンスフリーでしょと思っていると痛い目をみることになります。
先にも書いたような定期的なオイル交換をはじめ、聞きなれない異音や変化に気付くことができれば前もって対応できます。
車内が狭い
ミニはコンパクトさゆえに車内空間に制限があります。
特に最近の国産車は軽自動車といえど天井が高く足を伸ばせる快適空間が標準装備ですね。その感覚でミニに乗ってしまうと狭さに驚くことでしょう。
ミニには隠された収納スペースが意外とたくさんあるので最大限に活用しましょう。
ステアリングが重い
パワステがついていないミニはハンドル操作が重いです。
しかしハンドル径を大きくしたり後付のパワステキットを取り付けることである程度の解消は可能です。
ちなみにこちらは筆者が乗っているミニのハンドルですが、まるでバスのような大きなものを取り付けているおかげで重いと感じることはありません。

最低限の勉強が必要
ミニのメンテナンス、操作方法、気をつけなければならないことなど、事前知識として自分で勉強する必要があります。
なんどもいいますがミニは国産車と同じ感覚で乗っていると壊れる可能性が非常に高い車です。
ミニはかわいいから!という理由だけで車のことを何も知らないと長い付き合いは難しくなるでしょう。
MT車が圧倒的に多い
現在販売されているミニの大半はMTです。
ATもありますが絶対数が少なく、AT限定免許の場合コンディションのいいATミニに出会えるかどうかという問題が発生します。
MTは操作が面倒、渋滞が大変という印象が強い一方、車を操っている感覚と思い通りに動かす快感は非常に楽しさを感じます。
さらにミニの場合はゴーカートフィーリングも加わるため、本当におもちゃの車を操っているような気分。
AT限定を解除してでもMTに乗って欲しいなと思います。
メインカーにするのは辛いかも
これらの悪い点を総合すると、ミニをメインカーで使うのはなかなか難しいかもしれません。
土地とお金に余裕のある人がセカンドカーとして乗る分にはいいのでしょうが、家庭事情も考慮した上でミニに乗るようにしましょうね。
まとめ
いい点も悪い点も人によって捉え方は様々です。すでにミニに乗っている人からするとこんなの欠点じゃないという点もたくさんあるかもしれませんね。
いい点も悪い点も含めてミニ好きな人がますます増えてくれればいいなと思います。